剪定シーズンの始まり
植木屋(庭師)には一年間のルーチンがありまして、それは四季や自然の流れに沿ったものですから職業的には農家さんに近いのかも知れません。5月で言えば終盤になりますとGWが懐かしく思えるほど仕事のボリュームが増えてきます。毎年のことですから心身共に準備万端です。
とはいえGWを過ぎたあたりは松の緑摘み(新芽の剪定)が続きます。この時期は落葉樹常緑樹共に剪定には早すぎますが松の緑摘みはこの時期でなくてはなりません。松の枝ぶりや樹勢のコントロールに重要な作業です。
こちらはいつのもお寺さんです。今年は5月なのに暑い日があったり、この時期らしくない本降りの雨があったりと、植木が生長しやすい環境です。雑草も繁茂しますので皆さんお困りなのではないでしょうか。
こちらもいつものお客さんです。何故か養生のシートの端に座るワンコがいます。時々撫でてあげないとシートを引っ張ったりして仕事の邪魔をします。この枝垂れ性の赤松(天目松)は庭竹で植えたものです。数年前にお客さんのご希望で植えたものですから幾分幹も太くはなったような気がします。
こちらは世田谷区の社会福祉協議会からのお仕事です。
傷んだ竹垣(建仁寺垣)の改修作業になります。竹垣の掛替え作業は解体から始まりますが、この解体作業がいつも勉強になります。建仁寺垣は植木屋の技能検定の科目にもなる基本的な竹垣ですが、それぞれ教わってきたことや職人なりの工夫がありますので、細かな部分では違いがあります。より良い工夫に出会ったときには嬉しくなります。
さていつも思うのですが、お仕事をいただいて、お小遣いをいただいて、お土産までいただく。いつもよくしてくださるお客さんに出会えて幸せな植木屋です。
以上、そろそろ剪定シーズンの『庭竹』でした。
0コメント