ボランティア『鍛冶の会』


次大夫堀民家園ボランティア『鍛冶の会』

古民家園

世田谷区喜多見に『世田谷区立次大夫堀民家園』という昔の世田谷の風景を再現した古民家園があります。

田んぼや小川、茅葺きの民家があり、その中で当時の暮らしを再現し、伝統技術(藍染め、綿、鍛冶、そば、木挽き)を習得し実演するボランティアがあります。

庭竹はその中の『鍛冶の会』に所属して来園される方々に鍛冶屋の技術を実演したり解説などをしています。ささやかながらこれもひとつの地域社会ヘの参加かと考えています。

ワークショップ

次大夫堀民家園では様々な体験型イベントをおこなっています。(藍染め、そば打ち、機織り、糸紡ぎなど)

我々鍛冶の会でも包丁研ぎ教室、子供さん向けの風鈴教室、切り出し小刀教室などを行っています。

5月初旬包丁研ぎ教室。6月中旬親子風鈴教室。8月下旬子供夏休み教室。9月初旬包丁研ぎ教室。2月初旬切り出し小刀教室。

などを開催(世田谷区民対象)しています。詳しくは次大夫堀民家園事務所にお問い合わせください。

*2019年末からのコロナ禍においては不開催。

鍛冶技術

民家園ボランティア鍛冶の会では、休会中の会員も含め約30名程が在籍活動しています。平成15年『鍛冶の会』発足時からの古参から今年の新人会員までキャリアも個性も色々です。大きくはない鍜治小屋ですが各作業場を譲り合い様々な物が造り出されています。

各種包丁、切り出し小刀類、鑿鉋、和釘、農具、ペーパーウエイト、フック類、その他オブジェなど会員の技量や好みにより色とりどりです。

『民家園まつり』

『手作り市』改め『民家園まつり』

これら鍛冶の会の活動の中で造り出された刃物類、非刃物類は毎年11/23日勤労感謝の日に開催する『次大夫堀民家園、民家園まつり』にて販売しています。また有料ですがご持参いただいた包丁の研ぎもしています。毎年百数十本の包丁を手作業で研いでいます。各ボランティアが活動の成果を披露する民家園最大のイベントです。

鍛冶実演

現役鍛冶

毎年3月頃、現役で活躍されている鍛冶屋さんをお招きして専門的な技術を披露していただいています。

次大夫堀民家園のコンセプトは江戸末期から明治頃の時代設定になっています。我々の活動する鍛冶小屋も火炉(ホド)に鞴(フイゴ)で風を送り燃料は松炭、三和土(タタキ)に膝をついて鉄を鍛えると言った現代の鍛冶屋さんから見れば昔話のような環境なのですが、各鍛冶屋さんそれぞれ見事な技を披露してその上解説までしていただいています。

これまで関東から新潟まで沢山の鍛冶屋さんのご協力がありました。以下、鍛冶実演年次順で紹介します。

左久作師匠、二代目平三郎の北島さん、鑿の田斎さん親子、中屋瀧次郎の伊藤さん、沼田鉈の古見さん親子、間中刃物店の間中さん、和宏利器の大河原さん親子、八重樫打ち刃物の八重樫さん親子、群馬県安中の松永さん親子、味方屋の日野浦さん親子、チョウナの高木さんご兄弟、千葉県三直の鈴木さん、東京馬込の定康さん。

*2019年コロナ禍以降、不開催。

管理農地

次大夫堀民家園には園内と隣地に畑があります。画像手前はそば打ちの会が管理しているそばの畑です。広い畑ですので分割して各会がそれぞれ管理しています。古くから世田谷あたりで育てられていたであろう野菜等を育てています。

顧問「左久作師匠」

江戸鍛冶

鍛冶の会の顧問をされている江戸鍛冶『左久作』師匠、大正から三代続く誂え鍛冶です。大工道具のプロフェッショナルで鉄と鋼のプロフェッショナルでもあります。

鍛冶の会のメンバーは年齢経験様々ですがそれぞれの力量にあったアドバイスを頂いています。鍛冶の会は伝統的鍛冶技術の継承と言うテーマの元活動しています。