『鍛冶の会』不定期報告
庭竹は世田谷の植木屋ですが、自大夫掘り民家園の『鍛冶の会』にてボランティア活動もしています。手道具や物造りが好きなものですから趣味を兼ねた活動です。
こちらのHP内での紹介もボランティア活動のひとつだと考えています。
鍛冶作業は職人仕事でもありますから、技術の向上も作業内での楽しみです。以前は困難であった技術や工程に理解が深まり、理想を体現具現出来るようになれば良いのですが中々そうもいきません。現実は理想に少しでも近づけるようになれば御の字です。
そして、それを叶えるには修練あるのみです。すなわち数を熟すという事です。
と前置きが長くなりましたが、私は本業(植木屋)が忙しく全く鍛冶作業が出来ていません。時々移動時間に広報用の写真を撮りに行くだけです。鍛冶作業ができない代わりに非公認のポスターを作って遊んでいます。
さてこちらは鼻付き鉈に向こう鎚で樋を付けているところです。前時代的な鍛冶の会ですから人力です。その昔は火床の横にいるのが親方で、対面して槌を振り下ろす方が弟子だったそうですが、鍛冶の会では大変そうな作業の時は「叩いてよ」とか「叩きましょうか」と先輩後輩関係なく声を掛け合っています。
こちらは火造りの終わった課題の火箸を冷間で修正しているところです。今後ヤスリを掛けてゆくのですが、修正を正しく行っておけばヤスリ工程の負担が少なくなります。それでも中々大変ではありますが。
こちらは切り出し小刀の鍛接(刃金着け)作業です。槌の顎を使ってカイサキの処理をしていることが画像で分かります。
刃物造りでは初期の工程にあたりますが、ここをうまくクリアーしないことには次の工程に進めません。
以上、上半期最後の報告でした。
0コメント