これからの真夏と植木屋
私は酷暑は嫌ですが、これまでの様式のお庭も酷暑には耐えられないかも。
昨年は特別に暑かった。記録的ではなく記録になりました。
毎年のように言われる「危険な暑さ」「不要な外出を控えて」「熱中症警戒アラート」など、庭竹が小僧(修業時代)の頃よりも暑さは確実に増しています。
海外では外気温が40℃時には50℃といったニュースも目にしますが、我々植木屋を含めた外仕事に携わる職方は近年定番化しつつある空調服やネッククーラーや比較的涼感を得やすい衣服(作業着)などで幾らかは身体への負担を軽減していますが、植物はそう言った人工的恩智を得ることができません。
仮定の話です。
今後、昨年の様な暑さが常態化して今後もずっと昨年の様な暑さが当たり前になりますと、世田谷あたりでは暑さに耐えられずに枯れてしまう樹種が出てくると考えられます。それは常緑落葉を問わず針葉樹や比較的根の浅い樹種です。
昨年も大きな仕立てのマキなどが枯れているのを住宅街の一部では見かけましたし、タマリュウなどの地被類や数本並んだコニファーの一本だけ枯れているといった光景を目にしました。
昨年は雨の少なさも影響していましたが今年はどうなるでしょう。
幾らかでも雨が降ってくれれば植物達は耐えてくれると思いますが、お天気ばかりは我々には変えることができません。
植物分布には北限があります。沖縄と東京と北海道ではお庭に適した植物が違います。
その地域差が景色の違いとなって我々の目を楽しませてくれるのですが、その地域差にずれが生じる可能性もあるのかと、勝手に心配しています。
以上、お庭だって酷暑はつらいと思っている庭竹でした。
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