植木屋と夏
我々植木屋(庭師)を含む外仕事の職方には過酷な季節です。
連日危険な暑さとニュースでも見かけますが、確かに私が小僧(修業時代)の頃よりも気温そのものが高くもなっているのも事実です。
私や私の周りの職人は、空調服と呼ばれるファン付きの作業着を着て暑さをしのいでいますが、よその現場では空調服を着ないで作業している職人さんも見かけます。
暑さで倒れてお客さんに迷惑を掛けなければよいのですが。
さて、こちらはいつものお庭です。
モミジ等の落葉樹を手入れしながら落ち葉などのお掃除も。
今年で二年目になりますので、幾分庭木の姿も庭竹の好みに近づいてきました。
住宅地にありながら里感とでも言いましょうか、人の手の入った自然を意識して管理させていただいてます。人の手の入った自然と自分で書いていて、上手い事書いたななんて思います。
「きっちりバッチリ如何にも植木屋の技でございます」といったお庭の良さもありますが、このお庭にはあまりマッチしないと考えます。
それぞれのお庭に似合った技法手法をチョイスして、お庭の雰囲気を演出することが私の楽しみでもあります。
以前から気になっていた一文字の手水鉢も、沈殿していた落ち葉や古い水を出して掃除しました。新しい水を入れてあげると生き返ったように爽やかになります。
水はお庭を構成する素材としてはハードルの高い部類になります。水が流れる音や光景には皆さんも安らぎの様なものを感じると思いますが、お庭の中では石とコンクリートで構成された流れ(疑似的な小川)も経年劣化があります。古いお庭ではありがちですが石とコンクリートに隙間が生じて水漏れを起こしてしまいます。簡単に隙間を埋められるものもありますが、複雑に石を組んでいたりするとなかなか難しいケースもあります。
先日の庭工事のビフォーアフターです。
画像で見ると私たちはよく頑張ったなと思います。
こちらはいつものお寺さんです。
東京のお盆に合わせてお庭を整えに伺います。
鯉の池や流れ、枝垂れモミジやマキの刈込などお寺さんのイメージにぴったりなお庭です。
世田谷区よりもづっと都心のお寺さんですがハクビシンが良く出没するそうです。
以上、世田谷の植木屋 庭竹でした。
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