盆栽と人工芝と飛び石
『立春』という言葉の響きや雰囲気が好きだと、このブログでも何度書いてきたことでしょう。季節の感じ方や暦を形づくった先人の感性には、今もなお敬意を覚えます。
さて、過日お客さんのご希望により、埼玉まで車を走らせて盆栽を仕入れに行ってきました。世田谷からですと決して近くはありませんし、渋滞の懸念もあります。それでも気分転換のドライブと思えば、いつもと違う景色を楽しめます。
盆栽にもさまざまな種類があり、好みも分かれるところです。私の感覚では、大きすぎるものや外連味のあるものより、こじんまりとしていながらもバランスがよく、控えめに佇む盆栽に惹かれます。
こちらはいつものお客さんです。
菜園の管理がやや負担に感じられるとのことでしたので、規模を少し縮小し、用地以外は人工芝にしてはいかがでしょうと提案させていただきました。
人工芝は、必要になれば剥がして原状回復が容易にできる点も魅力のひとつです。
人生は流れてゆきますから、ライフスタイルとお庭が無理なく寄り添う形がいちばんです。また、時間を置いて気持ちが整えば、いつでも菜園に戻ることもできます。季節の移ろいと同じように、暮らし方も変わってゆくものですし、その変化を受け止められる柔らかさこそ、庭づくりの醍醐味だと感じています。
こちらはキウイ棚の竹の交換作業です。
冬場の竹は品質がいいのですが、さすがに10年は持ちません。結束している棕櫚縄も同様です。7~8年くらいで交換することをお勧めします。
20年近く前、こちらで枕木を使ったお庭を施工させていただきました。オーストラリア産の堅い枕木を用いて高低差と導線を演出したのですが、経年劣化により腐食が進んだため、このたび改修のご依頼をいただきました。
今回は「和の雰囲気にしたい」とのご希望でしたので、飛び石と伊勢砂利を組み合わせ、シンプルで落ち着きのある構成に仕上げています。
また、花壇を形づくっていた枕木も撤去し、腐食の心配がない樹脂製の素材へと変更しました。
お客様に喜んでいただけて、私たちも嬉しい気持ちでいっぱいです。
以上、世田谷の植木屋『庭竹』でした。
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