お庭の改善提案(リフォーム)

今回はこちらの梅の木の改善提案です。
上画像のようなドライエリアの植栽地では水捌けがよくないケースがあります。お隣の地面との高低差がコンクリートの高さになりますので、2mほど掘り下げられた環境となります。水気が強いせいだと思いますが手入れを続けても樹勢がよくなりません。
支柱も通常よりも早く痛んでしまいます。おそらく梅の根にもあまり感心できない影響が出ていると思います。
まずは砂利をどかして防草シートを剥がします。砂利はサイズ別に分けておきます。
掘り起こして見ますとやはり根が痛んでいます。十五年前に植えられたとは思えないくらい呆気なく抜けました。根腐れかと思いますが全体の二割ほどしか機能していないような印象です。
今回植える根鉢(根のサイズ)にあわせて穴を掘ります。そして四隅に土壌改良の一環として手製のDOパイプを設置します。市販の物もありますが庭竹ではパイプを加工して使用します。根鉢よりもかなり深く差し込みます。
穴の底とDOパイプを繋ぐようにホワイトロームを敷きます。これにより土中の通気性を改善して水気の軽減を目指します。
新規の梅は3人がかりで運び込みましたが、これが一苦労でなかなか腰にこたえます。
今後の枝振りを踏まえた上で見栄えよく向きを決めます。パーライト系の土壌改良材を混ぜ込んで土を戻します。
今回掘り起こした結果、十五年前の竣工時には土壌改良の面では配慮がなかったようです。

新たに防草シートを追加して砂利を戻します。
根鉢は建物から幾分距離をとり(画像右方向が南)、若干高く植えました。
水は必須科目のひとつですが、多すぎると植木に悪戯をしてしまいます。今回のように水捌けの良くない環境では土壌改良による改善策もありますので、お困りの方はご相談下さい。
以上、世田谷の植木屋 庭竹でした。

世田谷の植木屋 『庭竹』

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