リガーデンの続き
昨年のこの時期に建仁寺垣を含むリガーデンの記事を書きましたが、同じお客さんから追加(四つ目垣)のご依頼をいただきました。
上画像が昨年の作業です。
その後お客さんご自身で景石や砂利や各種植物などをDIYで施工されて、お庭を楽しまれている様です。
まずは苔やアジサイなど施工時に痛めてしまいそうな可能性のある植物を移動します。
今回の四つ目垣は建仁寺垣の延長(親柱を共有)ですから、糸を張って正確な位置だしをします。
間柱と親柱を建てましたら、建仁寺と同じ割間で胴縁を通すと違和感なくなじみます。
我々植木屋が竹垣を作る場合、目に見える部分の竹は綺麗に洗って使います。ここにも職人の知恵があって明らかに使用しない部分(根元近くの曲がった部分、先っぽの細い部分等)は洗いません。世田谷あたりの植木屋は”先っぽ”の事を”ウラッポ”と呼びますが、お世話になった親方が言っていました「ウラッポまで一生懸命洗ってるのは、仕事(修行が足りない)ができないことを宣伝しているような物だと」
さて、四つ目垣ですから胴縁に対して手前と裏にの交互になるように立子(立てた竹)を配置します。表の竹はおもてから結束して、裏の竹は裏から結束します。どうしても裏側から結束できない場合は表から結束して結び目を下に向けます。
今回の四つ目垣の目的でもあるバラの誘引をしてあげたら、最後に各種植物を剪定して景石等をプロの味付けで配置し直します。
以上、『庭竹』のリガーデンの続きでした。
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