年末の植木屋

※ 年内は新規のご依頼には対応対応できません.。ご注意願います。

今年も残すところあと僅かになりました。私の願いは一つだけ事故や怪我、風邪に注意して無事に年内の予定を全うすることだけです。

昨年は年末に熱を出してしまい、数軒のお客さんに迷惑をかけしてしまい、大変申し訳ない思いをしました。お客さんたちはいつもの方々ですから、年明けでいいわよ、よく休みなさいなど、逆にお気遣いいただく始末。反省の多い年末でした。

さて、こちらは三度目三年目のお庭です。

三年目ともなりますとお庭の木々も庭竹の考える理想に近くなり、剪定作業も随分とスムーズになります。

こちらの赤松はやや間延びしやすい性格でして頭(てっぺん)の方が大きくなっていましたが、随分とコンパクトになり松らしい末広がりの姿になってきました。

こちらのお庭の課題はモチノキのカイガラムシです。カイガラムシにも種類がありまして、比較的容易に除去できるものもありますが、モチノキは反対に除去が困難なケースになります。

今回は剪定作業の過程の中で、多少なりとも物理的な除去を行いました。その後薬剤を散布して幾らかでも駆除できればといったところです。

春先には対幼虫向けの薬剤散布も行います。

こちらはモミジと苔の小庭です。

夏前に一度モミジの剪定を行いました。例年夏場にはモミジの枝葉が密集状態になってしまい重たい印象になり、剪定したモミジ特有の徒長枝(勢い良く伸びた若い枝)が敷地の外に伸びてしまい迷惑をかけてしまうことに悩まれていたそうです。

この夏はモミジの枝ぶりも爽やかにお庭を楽しめたそうです。

今回は剪定作業と敷地の外に向かう枝の葉を事前に極力落としてしまう作業を行いました。

落ち葉がご近隣の迷惑になってしまうとお考えになる気持ちも分かりますし、それがストレスになってしまってはお庭の意味が変わってきてしまいます。

私はよく言うのですが、負担になってしまうようなお庭であれば根本から見直すべきですと。

お庭の楽しみ方は人それぞれですが、負担になってしまってはお庭の意味がありません。

さてこちらはいつものお庭です。

こちらは現代的な建築ですから、お庭の様式も以前の様なザお庭ではありません。

エントランス、中庭、ガラス越しの植栽、裏の植栽とスッポト的なお庭を順番に作業してゆきます。エントランスを抜けたこの中庭は背の低い植物と竹が高低差のある砂利を囲んでいます。

手入れはお庭の基本である手前を低く、後ろを高く、真ん中を広くです。

地被類の棲み分けと砂利部への浸食に注意すると自然風でありながら、すっきりとした印象になります。

こちらのお庭の課題は竹の新陳代謝です。この春新しい竹(タケノコ)が出てきませんでした。思えば昨年も、竹庭は新しく青い竹と入れ替えながら、その爽やかさを楽しむ側面があります。竹は寿命の短い植物ですから、しんこ(新しい竹)が出ないことには竹のお庭が機能しません。悩みどころです。

こちらは今年の春からお世話になっているお庭です。

年間管理をさせていただいていますのでそれぞれの植木の適期に剪定なり刈込なりと作業させていただいています。植木屋(庭師)としては理想的な作業環境ですが、それもお客さんのご理解があって初めて可能になります。

植木屋(庭師)であれば携わるお庭を良くしたい(綺麗で健康的)と思う職人は少なくはないと思いますが、我々の思いとお客さんのご理解(予算的にも)が合致しなければ実現しません。

こちらのお庭では私たちも気持ちよく仕事ができます。そして伺うたびに良いお庭だなと実感します。このようなお庭を任されること自体が幸せでもあります。

以上、年末に向けて気を引き締める庭竹でした。

世田谷の植木屋 『庭竹』

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