鍛冶の会 不定期報告
#鍛冶の会 庭竹です。
さて、お陰様で本業が忙しく鍛冶の会の活動に参加できておりませんが、折を見て写真だけは撮りに行っていますので、報告をさせていただきます。
上画像は民家園まつりのパンフレットです。鍛冶小屋に宣伝用のファイルを置いていますので、ご来園の際には手に取ってみてください。活動の中での様々な写真を納めています
こちらは会古参制作の本焼き包丁です。
本焼きとは日本刀の焼き入れに使われる、土置きという技法を要いたものを指します。
効果はと言いますと同一素材の中で硬化した部分と硬化していない部分の操作が出来、その硬軟の境が刃紋として現れる事になります。
上の2枚の画像は同じ包丁なのですが印象がかなり違います。人間の目ではもっと刃紋がくっきりと見えるのですが、スマホのカメラには上手く納められません。残念です。
鍛冶の会ですから、火床の画像も。
その火床から赤まって出てきたのはコテ鑿です。無謀な挑戦ですが、3月の左久作講演会に触発される気分はわかります。かなり苦労するはずですが、焼き入れまで漕ぎつければ大したものです。
こちらは課題の鉋刃の刃オロシ作業です。
焼き入れ後はある程度鑢で地金を擦り落とします。
刃の付いた物を購入される一般の方はご存じない苦労のひとつです。焼き入れする刃物は刃を付けていては上手くいきません。薄い部分や尖った部分は全体よりも早く温度が上がります。焼き入れの基本は全体にむらなく赤くすることです。
所定の温度を超えてしまった後、所定の温度まで下げて焼き入れしても刃金は本来の機能を発揮せず、欠けやすい個体になることもあります。
以上、不定期報告5月でした。
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