お庭の改修工事 その3

さて、改修工事も佳境を迎え、今回の記事は竹垣の設置編となります。

約15mと長い竹垣なので、建仁寺垣のようにすっきりとした印象の垣根が良いと思います。

竹垣は柱を立て、胴縁と呼ばれる竹を渡して骨格を作ります。両端の柱を親柱と呼び、中間の柱を間柱と呼びます。間柱は細く、親柱は太いものを選ぶとバランスよく見えます。

山割という等間に割った竹を胴縁に取り付けてゆきます。

この取り付ける竹の種類(黒竹、黒穂等)や工夫に様って竹垣の名称が変わります。

続いて、押し縁と呼ぶ半分に割った太い竹で、山割をしっかりと押さえつけながら結束して行きます。

私の修業時代は今よりも竹垣を作る機会があったように思いますが、現在の世田谷あたりの住宅環境やお客さんのお庭に対する趣味趣向では、竹垣を作る機会には恵まれにくくなっています。それでも庭竹程度の事業規模でも、年に一度は竹垣工事をさせていただいているという事はお客さんに恵まれているという事だと思います。

今の若い植木屋さん達は竹垣に携わる機会があまりないとボヤいていました。

庭木の一部は目隠しの都合上どうしても切れない枝もありましたので、竹垣を一部加工して対応しました。

さて、押し縁をすべて結束しますと垣根自体のゆるみが無くなり、山割の隙間も少なくなります。また結束した箇所が竹垣のアクセントになりますので見た目もよくなります。

最後に笠になる竹に飾り結びをしますと玉縁として建仁寺垣の完成です。

上画像の暗くメリハリのない状態から、下画像の様にすっきりとさせつつメリハリの利いた日本庭園に変わりつつあります。

と、ここまで作業を進めて、いったん庭竹は現場を開けます。建築リフォームの関係で足場を掛けると工務店さんからの要請です。

工務店さんサイドの作業が言終わらないことには我々の仕上げが出来ませんので少し待ちになります。

次回、お庭の改修完成編です。

世田谷の植木屋 『庭竹』

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