梅雨の頃(庭師)
東京も梅雨入りなんてニュースで見ましたが、初めの数日こそ梅雨らしさもありましたが、その後はからっきしの晴れ続きで暑さ対策奔走した庭竹です。
今年は5月ごろからどっさりと雨が降りましたので、庭木たちもよく伸びはしましたが、気温はさほど上がらなかったからか、ホトトギスや山吹など秋や春の花がちらほらと間違って咲いていました。
例年この時期はいつものお客さんを、いつもの時期に(カレンダー上で前年と同じ時期)作業して行くのですが、毎年ほぼ同じ時期に伺いますので昨年などと比べても、意外と涼しいとまでは言いませんが、それ程暑いといった感じではありませんでした。
世田谷あたりでも技術とまでは言いませんが、刈込を嫌う職人や事業所がまれにあります。
理由は葉を切る(刈る)ことが好きではないと言いますが、私は刈込には刈込の良さがあると思っています。
フォルムの輪郭を強調する刈込には、誠実さや真面目さ清潔感といった印象がありますので、お金や信用を扱う事業所などには効果的な技法ですし、時間がたっても乱れにくいという側面もあります。
私は庭木そのものの持つ雰囲気や技法による印象が、建物などの美観を左右すると考えていますので、ある一定の技法に固執するのはお客さんファーストにはなりにくいと思います。
こちらは果樹や実のなる樹種で構成されたお庭になります。
こちらのお庭では一般的な剪定をしていますが、ビワやベニハスモモなど比較的に枝の成長が力強い樹種を美観と言うくくりの中で収穫も兼ねた剪定をするというのは、植木屋としては面白い作業となります。私はお庭の美観に従事していますので、果樹農家さんとは違ったアプローチで各樹種に向き合っています。
また、住宅街には必然的にお隣さんがあり、お庭のスペースは有限です。
その限られたスペースで我々植木屋(庭師)は庭木の樹形や樹勢を維持管理しなければいけません。しかしそこに面白みを見つけてしまうのですから、私はこの職種に向いているのではないかと思っています。
以上、世田谷の植木屋 庭竹でした。
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