庭竹の掃除道具考
庭竹では年に二度小箒(手箒)を新調しています。市販のものもありますが、使い勝手が好みではないので作るよりほかありません。毎日使うものですから数ヶ月で摩耗して小さくなりますし、しなやかさもなくなります。
庭竹が小僧(修行時代)の頃お世話になった親方が凝ったものを作っていましたので、それに倣って作っています。
曰わく「箒の好みもない職人は伸びない(成長しない)よ」だそうです。
同じように小熊手も通常のものをカットして使っています。市販のものはやはり使い勝手が好ましくありません。こちらのメーカーの小熊手もありますが、爪が短くて使いづらく、この形で販売してくれれば良いのですが…。
お庭の中ではこのラインナップで掃除をしています。意外に重宝しているのが下画像の固い箒です。
古くなって固くなった箒を再利用しています。穂の数を少なくして、小箒と小熊手の中間のような使い方をしています。石組みの間やタマリュウの上、大きめの砂利の隙間など、ガシガシ使えますのでとても便利です。ある程度枝ゴミ等を取り除けば、小さなブロアーで十分仕上げられます。結果的に騒音もあまり気にならないはずです。世田谷の植木屋ですから『静か』もサービスのひとつと考えています。
以上、庭竹の掃除道具考でした。
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