『鍛冶の会』4月の不定期報告

自称『鍛冶の会』広報の庭竹です。この時期は本業の植木屋はのんびりしたものですから次大夫堀民家園でのボランティア活動になるべく参加しています。

上画像は当会顧問の『左久作師匠』からの宿題です。センで鑿の背中を透いてすいています。一度斜めにセンを掛けてつづいて対角にセンを掛けてあげるとムラがなくなります。

こちらは切り出し小刀の裏スキをする人。治具を自作していますのでなかなかの好き者ですね。セン掛けはのコツは二つしかありません。力を抜くこととセンを切れる状態に保つことです。上手に使えればヤスリよりも効率的に加工が可能になりますが、しかしこれが中々難しくて鍛冶作業の一つの壁でもあります。

こちらは鉄で一輪挿しを造る人です。鍛冶の会=鍛冶屋は刃物ばかり造っているわけではありません。創意と工夫で様々な物が生み出されます。鍛冶の会のメンバーは多種多様でこのみや技術もまた様々ですので、”あったらいいな”をそれぞれがそれぞれの美意識で造っています。

こちらは小ぶりの竹鉈の下ごしらえをする人。予め加工した地金に併せて鋼の厚みや長さを調整します。これは次大夫堀民家園ボランティアの方からの依頼でまとめて数本製作しています。

造りたい物を造るのはある意味簡単かも知れません。自分が造りたいのですからそもそも熱意がありますが、依頼品には寸法などの指定上がりますので鍛冶技術の向上には効果的かも知れません。

こちらは玉鋼で包丁を造っている人。扱いの難しい素材ですが綺麗にまとまっています。火造り中は鎚の音が柔らかそうでしたが実際叩いた感触も柔らかいそうです。現代鉄の鋼は叩いても堅い音がしますので鉄って本当に面白い物ですね。

以上『鍛冶の会』不定期報告4月でした。

世田谷の植木屋 『庭竹』

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