鍛冶作業 数か月ぶり
こちらのHPでも活動の報告をしている鍛冶の会ですが、お陰様で本業の植木屋(庭師)の方が忙しく個人的な鍛冶作業は数か月ぶりになります。前回はGWでしたから、自分が何を造っていてどこまで進めていたのかを忘れてしまっています。呑気なものです。
鍛冶作業は職人仕事ですから、長いブランクでは感が鈍ってしまうものです。
しかし、鍛冶作業ができるなら叩きたい気持ちもありますので、比較的ハードルの低い釘締めという道具を火造りします。材料は錆びたバールです。
先端からつぶして、なるべく正確な四角を意識して細めてゆきます。
前時代的な鎚は打撃面も小さく形状は先に向かって屈んでいますので、鎚跡が如実に表れます。打撃面が広いほうが有利と言えば有利ですが、この古い寄贈品の鎚も使ってあげれば現役の道具とも言えます。
正確に叩くには中々気を遣う槌ですが趣味の範囲の作業ですから、多少難しく面倒なくらいが丁度よいのです。
釘締めは頃合いを見て鏨で切断します。
その後四角の角を潰しながらやや丸みを持たせてゆきます。まん丸ですと転がってしまいますので、今回は丸みのある四角とします。
先端と頭をヤスリで成形しただけの横着なものですがリハビリにはもってこいです。先ほど鉛筆と比べてみたら、ほぼ同寸なので笑ってしまいました。サイズ感は私の好みで造っていますので正式なものとは違うかも知れませんが、手道具ですから「長からず、短からず」といった所でしょうか。
さて、こちらは包丁を造る人。
鍛冶の会では多くの人が包丁造りに挑戦しています。生活用品ですから『民家園まつり』での売れ行きも良いですし、自分用に造る人もいます。
こちらは風鈴の部材を造る人。
この釣り下がった棒の部分です。鉄の風鈴ですから、ガラスの江戸風鈴より澄んだ音がします。こちらも『民家園まつり』の販売用です。
最後は包丁を火造りする人と、銘切鏨に焼きを入れる人です。
鍛冶の会の火床は2名は作業出来ますが、逆に言うと2名しか作業出来ません。
各会員が譲り合って作業をしています。
以上、鍛冶の会の不定期報告でした。
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