お寺さん 松
毎年の恒例、2月の終わり頃お寺さんで松の剪定作業です。
70半ばの大ベテランのお手伝いも何年目でしょうか、梯子が重いと毎年ボヤいていまが、世田谷あたりの植木屋の昔話は面白いものです。
松の手入れと言っても、ちょっと大きな脚立くらいでは届きませんので梯子をかけて登ります。担当の松が決まっていますから、勝手知ったる何とかで黙っていても仕事が進みます。
近頃の植木屋はクライミングツールが安全のマストアイテムになりました。庭竹が小僧の頃は誰も使っていなかったと思います。クライミングツールも道具のひとつですから好きな職人も多く、大きなバックにどっさり道具を詰め込んでいる人もいます。
昨年のこの時期(2月下旬)は「新型コロナウイルス」もまだまだ他人事のように感じていたのを覚えています。緊急事態宣言や給付金、トイレットペーパー、マスクの問題も想像していませんでした。
境内に灯籠がありますが、世田谷あたりのお庭では見かけない姿をしています。竿をみますと元禄年間の寄進となっていますので300年程経ているということです。
今年も無事終了でなによりです。大きな松が四本ありますが、それぞれに性格が違いますので剪定具合も調整しています。同じ樹種でも性格の善し悪しがありまして、もちろん職人からみてと言う話ですが…。
以上、お寺さんの松の手入れでした。
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