左久作特別講演

先日、『鍛治の会』顧問左久作師匠の特別講演「鑿」が開催されました。
これまでも「研ぎ」「銘切り」「和鉄練り物」など鍛治技術の基本的や、久作師匠の代名詞「練り物」など様々な講習がありました。
今回は久作師匠の専門分野「鑿」について座学による講演スタイルで開催です。
参加人数に制限を設けて(この為広くお知らせが出来ませでした)広い会場を贅沢に使わせていただきました。常時換気、アルコール除菌、マスク等の対策は現状下では新たなマナーのひとつになりました。
鑿とはから始まり、鑿の歴史的な背景、各業種別の用途からなる鑿の造形にまつわる理由など、専門職ならではのご意見、江戸鍛冶三代にわたる膨大な知識は流石です。
今回の講演には形状見本として民家園収蔵の鑿を貸し出していただきました。民家園では世田谷あたりでご活躍された大工さんや工務店さんからの寄贈品を大切に保管収蔵されています。今回のような機会があれば、それら収蔵品も皆さんの目に触れ、生きた収蔵品になるのではないでしょうか。
上画像のナカミチ穴屋鑿などたったひとつの鑿ですが、かつて1日中(現代的な8時間労働とは別)穴を刻み続けるための耐久性など製作側の配慮が沢山詰まっています。今回改めて公開された工夫にはなるほどと思いました。言われなければ一生気づかないであろう工夫です。
江戸鍛冶『左久作』は誂え鍛冶ですから職方からのフィードバックが当たり前で、それらが江戸鍛冶三代『左久作』の製品に生かされているそうです。
以上、鍛治の会からの報告でした。

世田谷の植木屋 『庭竹』

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