黒穂垣と植木屋,その2
さて、前回の記事の続きです。
黒穂はボリュームのある素材です。竹箒を想像されるとわかりやすいかもしれませんが、竹の穂がふわりと広がりますのでそれを竹垣らしく躾てゆきます。
上画像の手道具を(繰り針、木鋏)使ってキッチキチに締めてゆきますので,夕方には酷使した指の関節が強張っています。
庭竹は世田谷で修行をしていますので「世田谷らしい仕事」を意識しています。もちろんそれは修行時代に教えていただいた技術や考え方に由来します。
今回のような竹垣であれば、『華奢なくらいスマートな方がいいね』お世話になった親方の言葉です。
頑丈で長持ちが前提ではありますが、見た目はスマートでスッキリしていなくてはいけません。大きな飾り結びや太すぎる竹は悪目立ちしますし、あまり都会的ではありません。目立たずに庭と調和するとよいかと考えています。
最後はサービスでよしずの目隠しを設置して終了です。
追加の作業がありますが、竹垣の作業はここまです。
以上、竹垣と庭竹でした。
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