世田谷区のお仕事も
年度末と呼ばれる時期にかけて、公園などの公共の場では造園業者(植木屋)たちが剪定や、 事情のある樹木の伐採作業などを行っています。
庭竹でも、小規模ではありますが世田谷区のお仕事を請け負うことがあります。 定期的に植栽管理をさせていただいている区の施設との関係で、世田谷区の登録事業者になっているおかげかもしれません。
さて、今回はこちらに開閉式の木柵(門扉)の設置を依頼されました。
ご覧の通り舗装部で5メートル強の幅がありますので、なかなかにハードルの高い作業となります。
担当者さんの御希望は庭の仕切りに設置する四ツ目垣の様にしたいとの事。打ち合わせを重ねて、実現に向けて様々な提案をさせていただきました。
まずは骨格を作ります。
本柱は普段お庭の竹垣で使う物よりも太いものを用意して、強度を確保できるようにしました。
翻って門戸側の柱はお庭の物よりも細く、軽量化を考慮しています。それでも幅のある側は3.5メートルもありますので、裏側にキャスターを取り付けて門戸自体の支えとしました。また、舗装が自然風の真砂土舗装となっていまして、案外波打っていましたから、キャスターはバネ式のサスペンション機能が付いています。
こちらは化粧竹の取付です。
骨格の胴縁も半分に割った竹で隠してなるべく自然な四ツ目垣に見える様に工夫してあります。本来の四ツ目垣であれば縦の竹は一本ずつ表と裏に交互にならなければいけませんが、今回はリアルな四ツ目垣と言うよりも門戸として成立する方を選びました。
最後は、普段は閉めっぱなしとなる長手側に置くだけの支えを設置して完成です。
サスペンション付きのキャスターの作用も良好なようで、安心しました。
ある意味、宙に浮いた四ツ目垣というお題でしたから、普段使わないような頭の部分をたくさん回転させたので疲れました。
完成後は、担当者さんの点検を受けて完了です。
また、竹や棕櫚縄といった素材を使用していますから、数年後にはメンテナンスが必要なこともお伝えしました。
以上、庭竹のちょっと変わった仕事でした。
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